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褒めるときは要注意!褒めても喜ばれない「邪視信仰」とは?

生まれ育った国や文化が違う夫を持つ私は、日常会話の中でも文化の違いを目の当たりにする事が多々あります。私が一番驚いたのは中東エリアでは一般的な「邪視信仰」。褒めたのに喜ばれないかわいそうな日本人妻がフィラスに詳しく聞いてみました!

褒めても喜ばれない「邪視信仰」

日本では、友達が新しいものをゲットしたら「いいなー」「それいいね!」と褒めますよね?

しかし、イスラム教が国教のチュニジアでは「マジでそうゆう事言うのやめて」と怒られてしまいます。私も実際に経験しましたが、褒めているのに嫌がられるとは何事だ!と憤慨しながらも、どうして予想外の答えが返ってきたのかフィラスに聞いてみました。

フィラス

中東では一般的な民間伝承なんだけど、「邪視信仰(EvilEye)」というものがあるんだよ。これは「いいなあ〜」と羨望の目を向けられたものに対して災難が降りかかるという考え方で、チュニジア人の多くはこの信仰を信じているから、褒めたいときはちょっと言い方を工夫するよ!
日本人同士の場合は、相手が喜んでくれる言葉を一生懸命選んだり、コミュニケーションを取るキッカケにしたりするんけどなあ・・・

MAYU

フィラス

実際によく聞くのは、「この車カッコイイね!」って褒められたらその後すぐに事故に遭ったって話とか、「奥さんキレイですね〜」って褒めたら離婚したとか。とにかく褒めて欲しくないわけ!
じゃあ、本当に褒めたいときはどうするの?

MAYU

フィラス

どうしても褒めたいときは「ما شاء الله (マッシャアッラー)」って言葉を使うよ!これは「神が望まれた」っていう意味のイスラム教独特の言葉で、褒めつつも褒めた相手に不運を投げかけていないよ!ってアピールする事ができる言葉なんだ。「Wow!素敵な車ですね・・・マッシャアッラー!」のように使うよ。

邪視から身を守るお守りグッズ

フィラス

ちなみに、チュニジアには邪視(EvilEye)から身を守るためのお守りグッズがあるよ!

フィラス

ナザールボンジュウはトルコ発祥の邪視除けで青いガラスでできてるよ。アクセサリーとして身に着けたり、玄関先や壁に埋め込まれていたりするんだよ。
そこまでするなんて、本当に邪視が怖いんだね。

MAYU

フィラス

ファーティマの手(ハムサ)はモロッコ・アルジェリア・チュニジアでよく用いられる邪視除けで、手の形をしているのが特徴だよ。ファーティマはイスラム教における預言者ムハンマドの娘で、貧しい人にも優しく手を差しのべていたことから彼女の手が象徴的に使われたと言われているんだよ。
日本でいうとお札みたいな感じだね。

MAYU

フィラス

日本人だと分かっていたら責められることは少ないけど、アラブ圏の人と会話するときは「邪視信仰」っていう考え方があるということを意識して会話を楽しんでね!友達減っちゃうからねw

おわりに

私はチュニジアにずっと住みたいので、チュニジアの文化やしてはいけない日本の風習を調べるのが大好きです。「郷に入れば郷に従え」とはよく言いますが、チュニジア人と良好な関係を保つためにも、ぜひ頭の片隅に入れておいてくださいね!チュニジアだけでなく、中東エリアを旅行するときも役立ちます。

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